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ゼロからの差別化

「カフェ・レストランPEDALADA(ペダラーダ)」編

【はじめてを始める#002】

今回取材した「PEDALADA(ぺダラーダ)」は、「町田新産業創造センター」内にオープンしたビジネスパーソンの為の新しいカフェ・レストランといったコンセプトで、

  1. 「快適で自由な発想が出せる打ち合わせ空間のご提供」
  2. 「電源、インターネットが自由に使える空間のご提供」
  3. 「美味しく感動する料理、お飲物のご提供」


といったサービスが用意されている。
しっかり食事ができて、夜はアルコールの提供もある。
周囲に気兼ねなく、気軽にビジネス利用ができるのも魅力的だ。

「ぺダラーダ」の詳細については公式HP(後述)をご参照頂きたい。

さて、今回はぺダラーダの三井社長にお話をお伺いした。
三井氏は、同事業を立ち上げた方で、コンセプト立案から現在の経営に留まらず、常にお客様目線のサービスの在り方を研究・考案し、現場を気遣いながら社員をリードしている。

写真提供:Pedalada

レストランを立ち上げた理由

唐突に尋ねてみた。
三井氏は「たまたまです」と軽妙に一言。
その「たまたま」から始まり、今はオーナーとして新しいスタイルのカフェ&レストランを経営されている。

三井氏は、たまたま「町田新産業創造センター」がカフェのテナントを募集していることを知る。
いや“たまたま”ではない、
三井氏は自身について「何かを吸収したいという気持ちが強い」と話す。いつも周囲へアンテナを張って「キョロキョロしている」そうだ。
つまり、普段から自身のアンテナに共鳴するタネを探索しているわけである。

そのタネは「町田新産業創造センター」にあった。
そして「新しい産業を創造するセンター」というメッセージに強い魅力を感じたそうである。
「ここには高い志を持った人が集まるに違いない。」
そこに自身のマインドが反応した。同時に、
「自分のやる気がわき上がった」
強い刺激を受けて、夢も感じた。

早速、公募に手を挙げるが、三井氏にカフェの経験はない。
テナント入りの条件は「起業家を側面から支援するカフェであること」だ。
三井氏は考えた。コンセプトの構想を練り始めた。
そこで立てた方針は

「差別化」
「お客様の要求事項に応える」

この2つであった。

差別化について、三井氏は話す。

「著名なシェフというような特別なものがないと人が集まらない。しかし自分にはそのようなものはない」

確かに世の中に有り触れたカフェと同じでは、お客を呼び込むのは難しい。どうするのか。
「ぺダラーダ」の業態は「カフェ&レストラン」だが、三井氏は「ビジネスカフェ」という表現を使う。
なるほどビジネスといった視点で店内を見渡すと、WiFiや複合機が自由に使えるし、漆黒のテーブルはノートPCや書類を目いっぱいに広げても有り余るほどの広さをもつ。

またプライバシーを確保する絶妙な空間作りは、個室の窮屈さはなく、ビジネスに集中できる。
「ぺダラーダ」が特徴としている「気兼ねなく気軽に利用できる空間」は、すぐに実感できた。
こうしたサービス一つひとつが「お客様の要求事項に応える」を支えているのだ。
どのようにしてサービスは形作られるのか三井氏に尋ねてみる。

「日頃からお客様を観察している、たまに他店を調べることもある」

とさらりと言ってのける。
とにかく研究している。
マーケティングの世界にはPDCAという用語があるが、まさに三井氏は「アイデア→実行→評価→改善」を実践しているのだ。
三井氏は加えて話す。

「それとTTP」

ある人に教わった言葉と前置きし「徹底的に真似をしろ」という意味らしいが、とてもユーモアが効いているし、面白い”教訓”ではないだろうか。
そこには差別化だけでもない、お客様に感謝される”良いもの”はどんどん取り入れている姿勢がある。

ここでビジネスカフェを始めるに至った背景について尋ねてみた。

「自分が優れているとか、何かに長けているとか、これをやれば成功するといったアイデアもなかった」

とあらためて話した。

「とにかく人に聴いた」

シンプルである。出来ないことや分からないことは人に学べばいい。
三井氏は冒頭で「何かを吸収したい気持ちが強い」と話していたが、これは自身を客観的に捉え、受け入れたからこそ培われる気持ちではないだろうか。
そして、コンセプトや想いを形にできるシェフをスカウトした。最初は「デザートだけなら」と言っていたが、今では“やる気”で、どっぷりシェフを務める。
以上のような三井氏の物事と向き合う姿勢や態度が「はじめてを始める」に繋がったのではないか。


さらに三井氏の話を伺っている間、ずっと感じることがある。
「自分がやりぬく」
といった決意や決心だ。
飽きっぽい性格だと言いながら「やれるまでやる」と話す。
志の高い人と接して受ける刺激が力になる。
こうした人物との出会いを自らで求めることは、

「はじめてを始める」

ために、重要な要素になるのではないか。

最後に今一番、嬉しいことはなんですかと尋ねてみた。
「会計時にお客様から「美味しかった」と笑顔で言われることや、「ありがとう」と感謝されることが何より嬉しい」ということだった。


以上、第二回はビジネスカフェ「ぺダラーダ」の三井社長にお話を伺った。
お友達紹介ということで、次回はイラストレーターの「石井アキラ」氏のご紹介を頂いた。


(了)

文責:ヨシダプロモート
2014年11月14日取材

■アクセス

店名
カフェ・レストラン
Pedalada(ペダラーダ)
営業時間
7:00〜23:00
住所
〒194-0021 東京都町田市中町一丁目4番2号 1F
電話番号
042-850-8038
FAX番号
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URL
メールアドレス
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東京都町田市地域編集長 Hiro